解説

◆EPYC 9825について

* 対象
* EPYC 9825は、サーバーおよびデータセンター用途に設計されています。個人向けデスクトップPCでの利用は想定されていません。
* コア・スレッド数
* EPYC 9825は144コア/288スレッドという非常に多いコア数・スレッド数を誇ります。これは、高度な並列処理を必要とするワークロードに最適化されていることを意味します。
* ソケット形状
* EPYC 9825のソケット形状はSocket SP5です。このソケットは、AMDのサーバー向けCPUであるEPYCシリーズ専用であり、一般的なデスクトップPC向けマザーボードとは互換性がありません。
* TDP（熱設計電力）
* EPYC 9825のTDPは390Wです。これは、非常に高い発熱量であることを示しており、強力な冷却システムが必須となります。通常のPCケースやCPUクーラーでは対応できない可能性があります。
* 動作クロック
* EPYC 9825の動作クロックは2.2GHz、最大動作クロックは3.7GHzです。コア数の多さを重視した設計のため、シングルスレッド性能は他のCPUと比較して低い可能性があります。
* キャッシュメモリ
* EPYC 9825は384MBの三次キャッシュを搭載しています。これは、大量のデータに高速アクセスする必要がある場合に有効です。
* グラフィックス機能
* EPYC 9825はグラフィックス機能を内蔵していません。別途グラフィックボードを搭載する必要があります。
* NPU（ニューラルネットワーク処理ユニット）
* EPYC 9825はNPUを搭載していません。AI推論処理などの用途には、NPUを搭載したCPUやアクセラレータカードが必要となる場合があります。
* 注意点
* EPYC 9825は、非常に特殊な用途に特化したCPUです。一般的なPC用途には適していません。
* Socket SP5対応のマザーボード、強力な冷却システム、大容量の電源など、専用の環境が必要となります。
* 消費電力が高く、電気代も高額になる可能性があります。