解説

◆EPYC 9335 の特徴と注意点

・CPUソケット：Socket SP5に対応しています。このソケットはAMDのサーバー向けCPU専用であり、一般のデスクトップPC向けのマザーボードとは互換性がありません。
・コア数とスレッド数：32コア64スレッドという非常に多いコア数を持ちます。そのため、高度な並列処理が求められるサーバー用途、例えば、データベース処理、仮想化、科学技術計算などに適しています。
・TDP：TDP（Thermal Design Power）が210Wと高いため、十分な冷却性能を持つ冷却装置が必要です。サーバー環境では適切な冷却計画が不可欠です。
・動作クロック：ベースクロックが3GHz、最大クロックが4.4GHzです。高負荷時には最大クロックまで上昇しますが、持続的な高負荷状態では冷却性能が性能維持に大きく影響します。
・グラフィックス機能とNPU：内蔵グラフィックス機能やNPU（Neural Processing Unit）は搭載されていません。そのため、グラフィックス処理やAI処理を行う場合は、別途グラフィックボードやアクセラレータカードが必要です。
・用途：主にデータセンターやエンタープライズサーバーでの利用を想定しており、一般的なデスクトップ用途には適していません。高い処理能力を必要とする特定のプロフェッショナルなワークロードに最適化されています。
・その他：AMDのEPYCシリーズは、高い信頼性と安定性が求められるサーバー環境での利用を前提として設計されています。そのため、耐久性や長期的なサポート体制も重要な考慮事項です。