解説

◆ **規格と対応**

* キングストン KF588CU42RSA 24は、最新のDDR5 SDRAM規格を採用しています。DDR5は、DDR4と比較して転送速度が大幅に向上し、より高いメモリ帯域幅を必要とする最新のアプリケーションやゲームに最適です。
* DIMMはデスクトップPC用の規格です。ノートPCには対応していません。

◆ **速度とタイミング**

* 動作周波数は、通常（Default）時で6400MT/s、XMP適用時で8800MT/sとなります。XMP（Extreme Memory Profile）は、Intelが提唱する規格で、対応するマザーボードで使用することで、メモリの性能を最大限に引き出すことができます。
* 転送速度は、動作周波数に応じて変化します。
* メモリタイミングは、通常時でCL52-52-52、XMP適用時でCL42-58-58です。CL（CAS Latency）は、メモリの応答速度を示す指標の一つで、数値が小さいほど高速です。XMP適用時はCL値が小さくなる傾向がありますが、他のタイミング値も考慮して総合的に判断する必要があります。

◆ **機能と特徴**

* XMP 3.0に対応しており、BIOS/UEFIから簡単にオーバークロック設定を適用できます。ただし、マザーボードがXMPに対応している必要があります。
* ヒートシンクを搭載しており、メモリの放熱性を高め、安定した動作をサポートします。特にオーバークロック時は、ヒートシンクの有無が安定性に影響します。
* Macへの対応は明記されていません。一般的に、Macはメモリの相性にシビアなため、事前にメーカーの互換性情報を確認するか、Mac対応を謳う製品を選ぶことを推奨します。
* CKD対応、ECC非対応、Reg非対応というメモリ機能を持っています。
* **CKD対応**：チャネル・キーパー・デバイス(Channel Keeper Device)対応のメモリであることを示します。
* **ECC非対応**：ECC（Error Correcting Code）は、メモリのエラーを検出・訂正する機能ですが、この製品はECC機能を搭載していません。ECCメモリは主にサーバーやワークステーションで使用されます。
* Reg非対応：Registered memory（レジスタードメモリ）は、データ転送の安定性を高めるためのバッファチップを搭載したメモリですが、この製品はレジスタードメモリではありません。レジスタードメモリは主にサーバーで使用されます。

◆ **電圧**

* 通常時の電圧は1.1V、XMP適用時は1.4Vです。XMP適用時は電圧が高くなるため、マザーボードやCPUの対応を確認してください。

◆ **注意点**

* XMPを使用する場合は、マザーボードがXMPに対応しているか、また、CPUが対応するメモリ速度の上限を超えていないかを確認してください。
* メモリの相性問題が発生する可能性があります。マザーボードのQVL（Qualified Vendor List）を確認し、動作確認済みのメモリを選ぶことを推奨します。
* オーバークロックは自己責任で行ってください。メーカー保証の対象外となる場合があります。
* DDR5はDDR4と互換性がありません。マザーボードがDDR5に対応していることを確認してください。