解説

以下に、ARC-1203-8Iに関する比較分析と注意点をまとめます。

◆対応バスとインターフェース

・ARC-1203-8Iは、PCI-Expressバスに対応し、SATAIII RAIDインターフェースを備えています。PCI-Expressバスは高速なデータ転送が可能で、SATAIIIはSATA 6Gb/sとも呼ばれ、高速なストレージデバイスの性能を最大限に引き出します。

◆USBおよびIEEE1394の非対応

・ARC-1203-8Iは、USB2.0、USB3.1 Gen1(USB3.0)、USB3.1 Gen2、IEEE1394といったインターフェースには対応していません。これらのインターフェースを使用するデバイスとの接続はできませんので注意が必要です。

◆ロープロファイル対応

・ARC-1203-8Iは、ロープロファイルに対応しています。ロープロファイルとは、高さが低い拡張カードのことです。ロープロファイル対応のPCケースにも搭載できるため、省スペースPCでの利用に適しています。

◆Mac対応

・ARC-1203-8Iは、Macに対応していません。Windows環境での利用を想定してください。Mac環境での利用を検討している場合は、互換性のある製品を選ぶ必要があります。

◆その他注意点

・ARC-1203-8Iは、RAIDコントローラーです。RAID（Redundant Array of Independent Disks）とは、複数のハードディスクを組み合わせて、データの冗長性や高速化を実現する技術です。RAIDを構築するには、複数のSATAハードディスクが必要となります。
・RAID構成によっては、データの損失リスクがあります。適切なRAIDレベルを選択し、定期的なバックアップを行うことをお勧めします。
・Areca製のRAIDコントローラーは、詳細な設定が可能な反面、設定が複雑な場合があります。マニュアルをよく読んで、設定を行うようにしてください。